口臭が仕事に影響?職場での対策と相手を傷つけずに口臭を減らす方法

【この記事のポイント】
- 職場の口臭はコミュニケーションを阻害し、生産性にも影響する可能性があるため、組織全体で取り組むべき課題です。
- 口臭の主な原因は「生理的」「外因的」「習慣的」「病的」の4つに大別され、それぞれ対策が異なります。
- 職場でできるセルフケアには、こまめな水分補給や昼食後の歯磨き、舌の清掃などがあります。
職場の社員の口臭について、次のような悩みを持つことはないでしょうか。
「同僚や上司の口臭が気になる」
「会話するたびに口臭がして話しづらい」
「口臭が気になる職場の社員への改善の対策の伝え方がわからない」
身近な人の口臭はコミュニケーションや仕事にも影響します。口臭は対話がつらくなる一つの原因であり、コミュニケーションの弊害を生む場合があり、放置すると企業の業績や雰囲気にも関わる可能性があります。口臭は職場全体で取り組む問題として、対処していくことが重要です。
この記事では、職場での口臭対策と相手を傷つけずに口臭を減らす方法について解説します。口臭は全身の健康とも深く関わっているので、相手の口臭が気になる人や、自分自身の口臭が気になる人は参考にしてみてください。
目次
口臭が原因で仕事に集中できない!口臭の4つの原因

口臭の主な原因は、唾液の減少による「生理的要因」、食べ物による「外因的要因」、口呼吸などの「習慣的要因」、そして歯周病や全身疾患による「病的要因」の4つに大別されます。
人には誰にでも口臭がありますが、不快だと感じる強い口臭には、このような原因が隠されています。
口臭が不快になる4つの原因をまとめると次の表のとおりです。
口臭が不快になる原因
| 要因 | メカニズム | 具体例・関連要因 |
|---|---|---|
| 生理的要因 | 唾液の分泌量の減少 口腔内の自浄作用の低下 |
|
| 外因的要因 | 臭いの強い食べ物や飲み物の摂取 |
|
| 習慣的要因 | 口呼吸の習慣による口腔内の乾燥 |
|
| 病的要因 | 口腔内または全身の疾患 |
|
4つの要因についてそれぞれ詳しく解説します。
生理的要因
生理的な口臭の原因は、唾液の分泌力が少なくなることにより、口腔内の自浄作用が低下して口臭が強くなることです。
唾液の分泌量が減る要因は次の3つです。
- 睡眠後
- 緊張やストレス
- 薬剤性
それぞれの項目について詳しく説明します。
長い睡眠時間による口臭
就寝時間が長いと睡眠中の唾液の分泌量が少ないため口臭が強くなります。
とくに、起床時は唾液の分泌が少なくなるため、誰でも口臭が生じやすいです。
緊張やストレスによる口臭
また、強いストレスを受けていたり緊張する場面など、自律神経の交感神経が優位なときにも唾液分泌が少なくなり、ストレス性口臭として口の臭いが目立ちやすくなることもあります。
薬剤の副作用による口臭
降圧剤、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬など、一部の薬には副作用として「唾液の分泌を抑制する」作用があります。
薬の副作用により口腔内が乾燥し、細菌が増殖しやすくなることで二次的に口臭が発生することがあります。
外因的要因
食事の内容によって口臭が強くなります。とくに、臭いの強い食べ物を摂取すると不快な口臭の原因になることがあります
たとえば、以下のような食べ物が不快な口臭源です。
- にんにく
- ネギ
- 納豆
- コーヒー
とくに、コーヒーはコーヒー豆の微粒子が舌につきやすい特徴があり、強い臭いの原因になる場合があります。
習慣的要因
口呼吸の習慣があると口の中が乾燥し、食べ物や磨き残した汚れが歯の表面に強く付着した結果として口臭が生じることがあります。
口呼吸は子どもの頃からのくせで自覚がない場合もあり、それに伴う体の不調も見逃されがちです。口呼吸の人は歯茎の腫れ方や顔貌に特徴がある場合があります。
口呼吸をしているか気になる方は、歯科医院で一度相談してみてはいかがでしょうか。
病的要因
口腔疾患や全身疾患などの病的要因によっても口臭がきつくなる場合があります。
口腔疾患由来の口臭
歯周病やむし歯に罹患すると口臭が強くなります。原因はさまざまですが、一般的に歯周病に罹患していると歯と歯茎の境目にある隙間の歯周ポケットが深くなり、歯周ポケットに細菌が停滞しやすくなります。
深い歯周ポケットの中には酸素が入りにくいため、細菌がさらに増殖し、口臭の主な原因成分となる揮発性硫黄化合物(VSC:Volatile Sulfur Compounds)の濃度が高くなって口臭が強くなります。
歯周病由来の口臭は、VSCの中でもメチルメルカプタンが増えるため、玉ねぎの腐ったような腐敗臭が特徴です。歯周病やむし歯といった口腔疾患により、きつい口臭が生じる恐れがあるため、悪化しないように治療が必要です。
義歯(入れ歯)による口臭
義歯(入れ歯)の清掃が不十分な場合も、強い口臭の原因の一つです。
とくに、プラスチック製の義歯の床部分には目に見えない微細な穴が無数にあり、この部位に細菌や真菌が繁殖しやすいことが臭いが発生する原因です。
付着したプラーク(歯垢)が「義歯性口内炎」や特有の臭いを引き起こすため、義歯は毎日の適切な清掃が不可欠です。
全身疾患由来の口臭
次のような全身疾患では口臭が生じたり、口臭が強くなることがあります。
- 耳鼻咽喉系
- 呼吸器系
- 消化器系
- 腎臓病
- 糖尿病
- 肝硬変
全身疾患由来の口臭では耳鼻咽喉系の疾患である副鼻腔炎(蓄膿症)が身近な病気の一つです。
副鼻腔は鼻水がたまる空間で、上の奥歯の根っこと近接もしくはつながる位置にあり、口の中とも密接しています。副鼻腔炎にかかると大量の鼻水が喉へ流れ込み、その鼻水と一緒に溜まった膿から発生する臭いが口臭になりえます。
また、同じく耳鼻咽喉系の原因として、喉の奥にある扁桃の小さなくぼみに細菌の死骸や食べかすが固まってできる「膿栓(のうせん)」、通称「臭い玉」があります。膿栓が潰れると強い悪臭を放ち、口臭の原因となることがあります。
全身疾患由来の口臭には次のように臭いに特徴があるケースもあります。
全身疾患による口臭の種類と特徴の例
| 疾患名 | 口臭の種類 | においの特徴 |
|---|---|---|
| 糖尿病 | アセトン臭 | 甘酸っぱいにおい |
| 肺がん | 不特定 | 特徴的なにおいはない |
| 肝硬変 | アンモニア臭 | ツンとした尿のにおい |
| 肝細胞癌 | アンモニア臭 | ツンとした尿のにおい |
特徴的な臭いがする口臭の場合には全身疾患を疑うため、早急な対応が必要です。
参考:におい・かおり環境学会誌 44巻 4 号 平成25年「口臭への対応と口臭症治療」
職場でできる口臭対策5選

職場でできる口臭対策としては、こまめな水分補給、鼻呼吸の意識、昼食後の歯磨き、洗口剤の使用、舌苔の除去の5つが効果的です。
周囲から「あの人口臭が気になる…」と思われる前に、各自が職場でできるこれらの対策を紹介します。
口臭のセルフケア対策のまとめは次の表のとおりです。
口臭のセルフケア対策
| 対策 | 内容 | 補足・注意点 |
|---|---|---|
| こまめな水分補給 | 口の乾燥を防ぎ口臭予防 | コーヒーや紅茶は逆効果 |
| 鼻呼吸を意識 | 鼻呼吸で口腔乾燥と口臭予防 | 鼻づまりがある場合は、先に耳鼻咽喉科を受診検討 |
| 昼食時間に歯磨き | プラークを減らして口臭を軽減 | 人目が気になる場合は、給湯室やトイレなどを利用 |
| 洗口剤でうがい | 歯磨きの補助的使用で口臭予防 | 最適な製品は、口臭の原因によって異なる |
| 舌苔(ぜったい)の除去 | 舌表面の細菌を減らし口臭予防 | 食後だけではなく朝一番の舌苔除去もおすすめ |
5つの対策についてそれぞれ詳しく解説します。
①こまめに水分補給を行う
口腔内が乾燥すると口臭は強くなります。
唾液には口腔内の水分を増やす役割があるため、何らかの原因によって唾液が少なくなると口腔内は乾燥して口臭が生じやすくなります。そのため、こまめに水分補給を行うと口の乾燥を防ぐとともに口臭の予防に有効です。
なお、コーヒーや紅茶は口臭を強くしてしまうため取り過ぎないようにしましょう。
②鼻呼吸を意識する
口呼吸は鼻呼吸に比べて呼気中の水分の喪失が多いです。そのため口呼吸をすると口腔内が乾燥して口臭が生じやすくなります。
もし鼻づまりなどの明らかな原因がない場合は、普段から鼻呼吸を意識してみましょう。
就寝時の口テープを貼ったりお口の体操もおすすめです。花粉症、慢性鼻炎などが原因で鼻づまりがある場合は、先に耳鼻咽喉科などでの受診をおすすめします。
参考:日本歯科医師会「オーラルフレイル対策のための口腔体操」
③昼食時間に歯磨きの時間を設ける
口腔内の細菌が増えると口臭は強くなるため、歯磨きをして細菌の塊であるプラークを減らすことが大切です。昼食後の歯磨きを行い、プラークの増殖を防ぐとよいでしょう。
口腔内がさっぱりして気分転換にもなるため、午後からの仕事の効率も上がるでしょう。周りの目が気になる場合は給湯室やトイレなど、人目につかない場所で歯磨きをすることもおすすめです。
昼食時間に歯磨きをすることで口臭を軽減でき、午後からの仕事の集中力も増すため、取り入れてみてはいかがでしょうか。
④洗口剤でうがいをする
忙しいときや外出先などで歯磨きの時間が取れない場合は、補助的に洗口剤の使用がおすすめです。洗口剤にはさまざまな種類があり、歯科医院での専売品以外にもドラッグストアなどでも気軽に購入できて使用感を試せます。
ただし、お店によっては洗口剤と液体ハミガキが混合陳列されていたり、薬用成分が入っていない洗口剤や薬用成分が入っている洗口剤などがあり、わかりにくいです。
最適な洗口剤はその人の口臭の原因によって変わるため、どの洗口材を使えばいいかわからない人は歯科医院で一度相談してみてください。
参考:日本歯科医師会「液体ハミガキと洗口液の違い、わかりますか?」
⑤舌苔(ぜったい)を除去する
口の中の菌は舌の表面の細かい凹凸にも住み着き、舌の汚れである舌苔を除去することは口臭予防につながります。
舌苔は歯ブラシではうまく落ちないため、舌ベラや舌ブラシを使って、舌の後方部から掻き出します。
白濁した舌苔が取れなくなれば終了です。食後だけではなく、朝一番に舌苔を除去することもおすすめです。
相手を傷つけずに口臭を減らす方法

口臭は相手に伝えづらいため、どのように伝えれば傷つけずに済むか、悩んでしまうことも多いでしょう。
口臭がある同僚や上司に対して、相手を傷つけずに口臭を減らす対処法について3つ紹介します。
相手に配慮して口臭の改善を促す対処方法のまとめは次の表のとおりです。
相手を傷つけずに口臭を減らす対処法
| 方法 | 具体的なアプローチ | ポイント |
|---|---|---|
| 歯科検診をすすめる | むし歯や歯周病などを話題にして歯科検診を促す | 相手が抵抗を感じないように自然な会話で意識づけ |
| 上司に相談する | 本人に直接は伝えず上司に相談 | 個人の問題ではなく職場全体の問題として相談 |
| 職場全体で身だしなみの意識を高める | スメルハラスメントなどを含めた身だしなみに関する研修実施 | においも身だしなみの一部として職場全体で意識向上 |
3つの対処法についてそれぞれ詳しく解説します。
①歯科検診をすすめる
まずは、「口臭」という単語を出さずに歯科検診をすすめてみましょう。
罹患率の高いむし歯や歯周病について話すことで、特定の人物につなげることなく口腔衛生への意識づけができます。
たとえば、次のようなフレーズのように話してみるとよいでしょう。
- 「最近、歯科検診の案内が来たんだよね」
- 「歯周病が心配になって歯医者を受診したらすっきりした」
- 「家族がむし歯でデンタルクリニックを受診したら口元もきれいなったよ」
受診する前から「行きたくない」と思われないようにすることがポイントです。
②上司に相談する
口臭が気になる場合、直接伝えずに上司に相談するのも一つの方法です。
たとえば、口臭の強い同僚が近い席であれば、上司に相談し席を替えてもらえるよう対応が可能か一度相談してみましょう。
口臭は個人の問題ではなく、職場全体の問題として解決する必要があります。口臭が原因で仕事に集中できない、コミュニケーションが取りづらいなど理由を一緒に伝え、席替えを相談してみてください。
▼合わせて読みたい
③職場全体で身だしなみの意識を高める
においは身だしなみの一つといえます。口臭に限定せず、においによるハラスメントであるスメルハラスメントの内容を含めた身だしなみに関する研修をするとよいでしょう。
口臭は職場内だけでなく、営業先の顧客にも迷惑をかけてしまいます。職場全体の取り組みとして、においに対して意識を高めることが大切です。
※スメルハラスメントとは
においによるハラスメントのことで、体臭・口臭・タバコや香水・柔軟剤などにおいに関する全てが当てはまります。
▼合わせて読みたい
実際の口臭治療の流れ

歯科医院での口臭治療は、まず問診と口臭検査で原因を特定し、歯周病などの歯科疾患があればその治療をします。
歯科疾患がなければ他の科の専門医への紹介を検討したり、客観的な口臭がなく心理的な原因が疑われる場合にはカウンセリングも検討する、という流れで進められます。
歯科医院での口臭治療の流れについて詳しく解説します。
①問診(質問票)
臭いへのこだわりがどの程度か、問診で確認します。
歯科医院によって事前問診を記入して来院する場合もあります。
問診内容は以下のようにさまざまな内容を含むことが多いです。
- 全身疾患の有無
- 勤務状況
- 食習慣
- 歯磨き習慣
- 口臭が気になったきっかけ など
②口臭検査
嗅覚による官能試験は必須です。官能試験と組み合わせて機械による検査も行います。
口臭測定器による数値での評価や呼気を採取してガスクロマトグラフ分析を行うのが一般的な流れです。
ガスクロマトグラフでは臭いの原因が歯周病菌であるかどうかを検査します。
③客観的に口臭ありの場合、歯科疾患の有無を確認
口臭検査の結果、客観的に口臭があると判断された場合は、歯周病やむし歯などの歯科疾患の有無を確認します。
歯科疾患の有無別に、どのような検査や治療を行うかは以降の説明のように変わります。
歯科疾患あり
歯科疾患由来の口臭であれば歯周病治療やむし歯治療を行います。
口臭がするほど進行した歯周病やむし歯の場合、治療にはより多くの回数がかかります。
治癒するまで通院し、歯科疾患を繰り返さないための歯磨き指導や生活習慣指導により適切なセルフケアも提供されます。
歯科疾患なし
歯科疾患がない場合には、他の体の部位の疾患などを疑い、想定される病気を治療する専門医へ治療の依頼をします。
例えば、耳鼻科領域では副鼻腔炎が疑われる場合、CT検査や血液検査などを組み合わせて行うことが一般的です。
その他、消化器系の領域であれば胃カメラや大腸カメラ、腹部のエコーなどを使用して検査を行う場合もあります。
客観的に口臭なしの場合
検査などをしても口臭が認められないにもかかわらず、「臭う感じがする」「周りの人が臭いを気にしているように感じる」など、主観的に臭いが気になる場合にはカウンセリングやセルフコントロール支援を行うことがあります。
慎重に対応し、改善しない際や極度に口臭が気になって日常生活に支障が生じるような際には精神科医へ紹介することも検討します。
全ての歯科医院で口臭に対応できるわけではないため、予約時に口臭が気になる旨を相談するとよいでしょう。
参考:におい・かおり環境学会誌 44巻 4 号 平成25年「口臭への対応と口臭症治療」
まとめ:口臭対策は職場全体で取り組もう

同僚や上司の口臭で悩んでいる場合、一人で解決することは難しいものです。
個人の問題でなく、上司に相談し職場全体の問題として取り組むことで社員全員の口腔の健康と身だしなみへの意識が向上し、顧客との商談もスムーズに進むことでしょう。
職場全体の健康課題として、また、円滑なコミュニケーションと生産性向上のための一歩として、ぜひ取り組んでみてください。
職場の同僚や上司の口臭が気になる場合、どうすればいいですか?
相手を傷つけずに改善を促すには、直接的な指摘を避け、間接的なアプローチを取ることが重要です。具体的には、以下の3つの方法が有効です。
・歯科検診をすすめる:「最近、歯のクリーニングに行った」など、自身の体験を話す形で、相手に歯科検診を意識させます。
・上司に相談する:コミュニケーションが取りづらいなど、業務への影響を伝え、席替えを願い出るなど、個人の問題ではなく職場環境の問題として上司に相談します。
・職場全体で意識を高める:スメルハラスメント研修などを実施し、身だしなみの一環として「においケア」の意識を組織全体で向上させます。口臭の主な原因は何ですか?
口臭の主な原因は、大きく分けて4つあります。
・生理的要因:起床時や緊張時など、唾液の分泌が減ることで起こる自然な口臭。
・外因的要因:にんにく、コーヒーなど、においの強い飲食物の摂取によるもの。
・習慣的要因:口呼吸や不十分な歯磨きによる口腔内の乾燥や汚れ。
・病的要因:歯周病やむし歯などの口の病気や、副鼻腔炎、糖尿病、肝臓の病気など全身の疾患が原因で起こる口臭。職場で自分でできる簡単な口臭対策はありますか?
はい、職場で手軽にできるセルフケア対策が5つあります。
・こまめな水分補給:水やお茶を飲んで口の乾燥を防ぎます。
・鼻呼吸を意識する:口呼吸による口腔乾燥を防ぎます。
・昼食後の歯磨き:においの元となる歯垢(プラーク)を除去します。
・洗口剤(マウスウォッシュ)の利用:歯磨きの時間がない場合の補助として活用します。
・舌の清掃:舌の表面の汚れ「舌苔(ぜったい)」を専用のブラシで除去します。口臭は病気のサインの可能性がありますか?
はい、その可能性があります。特に、玉ねぎが腐ったような強い臭いは歯周病、甘酸っぱい臭いは糖尿病、アンモニア臭は肝硬変など、特定の病気に由来する特徴的なにおいがすることがあります。口臭だけでなく、歯茎からの出血や鼻の不調、体調不良などを伴う場合は、まず歯科医院、場合によっては内科や耳鼻咽喉科など専門の医療機関を受診することが重要です。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "職場の同僚や上司の口臭が気になる場合、どうすればいいですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "相手を傷つけずに改善を促すには、直接的な指摘を避け、間接的なアプローチを取ることが重要です。具体的には、以下の3つの方法が有効です。
- ・歯科検診をすすめる:「最近、歯のクリーニングに行った」など、自身の体験を話す形で、相手に歯科検診を意識させます。
- ・上司に相談する:コミュニケーションが取りづらいなど、業務への影響を伝え、席替えを願い出るなど、個人の問題ではなく職場環境の問題として上司に相談します。
- ・職場全体で意識を高める:スメルハラスメント研修などを実施し、身だしなみの一環として「においケア」の意識を組織全体で向上させます。
"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "口臭の主な原因は何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "口臭の主な原因は、大きく分けて4つあります。
- ・生理的要因:起床時や緊張時など、唾液の分泌が減ることで起こる自然な口臭。
- ・外因的要因:にんにく、コーヒーなど、においの強い飲食物の摂取によるもの。
- ・習慣的要因:口呼吸や不十分な歯磨きによる口腔内の乾燥や汚れ。
- ・病的要因:歯周病やむし歯などの口の病気や、副鼻腔炎、糖尿病、肝臓の病気など全身の疾患が原因で起こる口臭。
"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "職場で自分でできる簡単な口臭対策はありますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "はい、職場で手軽にできるセルフケア対策が5つあります。
- こまめな水分補給:水やお茶を飲んで口の乾燥を防ぎます。
- 鼻呼吸を意識する:口呼吸による口腔乾燥を防ぎます。
- 昼食後の歯磨き:においの元となる歯垢(プラーク)を除去します。
- 洗口剤(マウスウォッシュ)の利用:歯磨きの時間がない場合の補助として活用します。
- 舌の清掃:舌の表面の汚れ「舌苔(ぜったい)」を専用のブラシで除去します。
"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "口臭は病気のサインの可能性がありますか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "はい、その可能性があります。特に、玉ねぎが腐ったような強い臭いは歯周病、甘酸っぱい臭いは糖尿病、アンモニア臭は肝硬変など、特定の病気に由来する特徴的なにおいがすることがあります。口臭だけでなく、歯茎からの出血や鼻の不調、体調不良などを伴う場合は、まず歯科医院、場合によっては内科や耳鼻咽喉科など専門の医療機関を受診することが重要です。"
}
}
]
}
SUGARでは毎週水曜日に産業保健や健康的経営に関する記事を公開しております。
こちらのメルマガで記事等の公開情報をお送りしますので、是非ともご登録ください。









