幸せなのにストレスを感じることってある?対処法も併せて解説 !
今、あなたはどんな毎日を過ごしていますか。ひょっとしたら、こんなふうに心配している人もいるのではないでしょうか。
「結婚して幸せなんだけど、何となく体調が良くないような気がする」
「課長に昇進したんだけど、いまいち気分が乗らない」
「幸せでもストレスを感じるって本当?」
幸せなのにストレスを感じることはあります。結婚や昇進のような一見喜ばしいことでも、求められる役割や環境の変化がストレスになる場合があるからです。
本記事では下記の3つを解説します。
- 幸せなのにストレスを感じることはある!
- 幸せでもストレスを感じる3つの変化
- 変化に伴うストレスに対処する3つの方法
この記事を読むと、幸せなのにストレスを感じる理由や、幸せでもストレスを感じる変化、変化に伴うストレスに対処する方法が理解でき、ストレスとうまく付き合っていくにはどうすればよいかがわかるようになるでしょう。
幸せなのにストレスを感じることはある!
ここでは、幸せでもストレスを感じる理由を解説します。
ストレスを感じるのはどんなとき?
ストレスとは、外部から刺激を受けたときに起こる緊張状態のことです。外部からの刺激には、以下のようなものがあげられます。
- 環境的要因:天候や騒音など
- 身体的要因:病気や睡眠不足など
- 心理的な要因:不安や悩みなど
- 社会的要因:人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなど
つまり、日常の中で起こる、もろもろの変化がストレスの原因です。
参考:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト|ストレスとセルフケア」
幸せでもストレスを感じる理由
結婚や昇進、進学、就職、出産といった、本来であればうれしい、そして喜ばしい出来事でも、職場環境や生活環境の変化、新しい人間関係、求められる役割の変化がストレスの原因になることもあります。
たとえば、結婚により夫婦や家族として世間的に認められ、さらに強いつながりを持てるでしょう。また、相続や扶養などの法律上の権利を持つこともでき、新しい人間関係も生まれます。
幸せな出来事でストレスを感じる多くの場合は、こういった変化が原因になるケースが多いです。
幸せでもストレスを感じる3つの変化
ここでは、幸せでもストレスを感じる変化を3つ紹介します。
1.結婚
今までは別々だった二人が一緒に暮らす共同生活も、慣れるまではストレスの原因になるでしょう。
また、家庭経済もストレスの原因になりえます。経済的責任が増えるのと同時に、収支のバランスを取る必要があるためです。
2.昇進
昇進は、職場環境を変化させます。昇進で起こる変化は以下のようなものです。
- 役職が付く・変わる
- 部下の人数が増える
- 仕事や責任が増える
役職が付くと周りの期待が大きくなりますが、現実は期待どおりに進むとは限りません。上司や部下との人間関係に悩んだり責任を重く感じて追い込まれてしまう可能性もあります。
3.妊娠
妊娠中には、つわりや肌荒れ、腰痛、便秘、むくみなどの体調の変化や、体重が増加する、胸やお腹が大きくなるなどの体型の変化もストレスになります。
「お母さんになるのだ。これからは今までとは違うかもしれない。子育ての責任がある。」という気持ちの変化もストレスの原因になるでしょう。
変化に伴うストレスに対処する3つの方法
まったくストレスがない生活を送れるのなら良いかもしれませんが、生きていればいろいろなことが起こるので、ストレスのない生活を送るのは難しいでしょう。ここでは、変化に伴うストレスに対処する方法を3つ紹介します。
方法1:不調のサインに気づく
自分にストレスがあるということに気づかなければ、そもそも対処しようとは思わないでしょう。また、一口にストレスがあるといっても、その程度はまちまちです。自分にどれくらいストレスがあるのかによって、選択する対処方法も変わります。
身体の不調がある場合、まずは熱を測って、いつもより高い体温に気づくことから始まります。「平熱より少し高めだから早く寝よう」、「39度と熱がすごく高いから会社は休む」というように、そのときの状態に合わせて行動を考えます。
しかし、ストレスや精神的不調は、忙しいと後回しになりがちで、ちょっとした体調や気分の変化に気づくことも難しい場合があります。ちょっとした変化に気づかないまま生活に追われてしまい、体調を崩してしまうケースは少なくありません。
たとえば、ストレスとうまく対処できていない時には自律神経バランスが崩れるため、以下のような心や体の不調や行動があらわれる場合があります。
<心の不調による精神的症状や行動>
- 不安
- 恐怖
- めまい
- イライラ
- 暴飲暴食
- 抑うつ気分
- 寝つきが悪い
- 途中で目が覚める
- 朝早く目が覚めてしまう
- 喫煙者はタバコを吸う量の増加
- 注意不足による仕事上のミスや事故の増加
<体の不調による身体的症状>
- 頭痛
- 腹痛
- 便秘
- 下痢
- 腰痛
- 耳鳴り
- 肩こり
- 高血圧
- 脱毛症
- 食欲不振
- アレルギー
- 皮膚の湿疹
- 動悸(どうき)
これらに心当たりがあれば、原因はストレスかもしれません。早めに対処して、悪化させないようにしましょう。
また、自分にどのような不調のサインが出やすいのか知っておくと、対処しやすくなります。自分の状態を定期的に観察する習慣があると、ストレスを見逃すことが少なくなるため、一人の時間などに自己観察してみてください。
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方法2:役割の変化を認識する
自分の役割の変化を知って、自分が何をすべきなのか自覚しましょう。すべきことがはっきりしないときは、紙に書きだすのもいいでしょう。目に見える形にすると頭の中を整理しやすくなり、優先順位もつけやすくなります。
すべきことがわかったら、小さな目標を立てましょう。前進していることが実感でき、ポジティブな出来事に目を向けやすくなります。自己肯定感が上がって、達成感と充足感を持てるでしょう。
方法3:生活リズムを崩さない
生活習慣を整えるとストレス解消や予防につながるので、生活リズムを崩さないようにしましょう。具体的には、以下の3つに注意します。
- 食事
- 睡眠
- 運動
食事は体と心の健康に深く関わっています。1日3回、決まった時刻に、バランスの良い食事を食べるように心がけましょう。質の良い睡眠が取れていないと「寝ても疲れが取れない」「なかなか眠れない」などの症状が出て、悪循環に陥りがちです。
適度な運動は心と体を開放します。気分がすっきりして、ネガティブな気持ちを失くすことを期待できます。1日15〜30分を目安に、軽く汗ばむくらいの運動がおすすめです。ウォーキングや短距離のジョギングなど、気軽に始められるものもあります。
まとめ:結婚や昇進、幸せな変化から来る不調サインに早めに気づこう
幸せなのにストレスを感じることはあります。結婚や昇進のような一見喜ばしいことでも、環境や求められる役割の変化がストレスになる場合があるためです。
変化に伴うストレス対策は、まず不調のサインに気づくことが大切です。
役割の変化や環境の変化などを認識して、生活リズムを崩さないように心がけつつ、ストレス解消やメンタルヘルスの予防に取り組んでみてください。