尿酸値9以上の数値は要就業制限?基準値と企業の配慮、下げ方を解説

尿酸値の結果について従業員をサポートする企業のラインケアのイメージ
この記事のポイント
- 尿酸値の基準値は7.0mg/dLです。基準値を超えると痛風や生活習慣病のリスクが高まり、仕事のパフォーマンスにも直接影響します。
- 対策には個人のセルフケア(食事・運動)だけでなく、企業側からのアプローチ(受診勧奨や就業上の配慮)が不可欠です。
- 尿酸値9.0mg/dL以上が続く場合、専門家の意見をもとに残業制限などの就業措置を検討することが、企業の機会損失を防ぎます。
健康診断で尿酸値が高いと指摘されても、自覚症状がなければ気にしないことも多いのではないでしょうか。
高い尿酸値は激痛を伴う「痛風」や、腎臓病、心筋梗塞などの重大な病気のリスクを高めます。
従業員個人の健康問題であると同時に、企業の生産性低下や機会損失に直結する経営課題です。
この記事では、産業医の監修のもと尿酸値に関する最新の医学的知見を解説します。
従業員自身ができるセルフケアから、企業や管理職が実践すべき就業上の配慮まで、具体的な行動指針を網羅的に示します。
個人の健康と会社の健康をともに守るための一歩を、ここから踏み出しましょう。
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目次
尿酸値とは?身体の「燃えカス」が示す健康と仕事のパフォーマンス

尿酸値とは、血液の中に「尿酸」がどのくらいの濃度で含まれているかを示す数値です。
尿酸の元になるのは「プリン体」という物質です。
プリン体は、私たちの細胞の核にあるDNAの主成分であり、生命活動に欠かせません。
古い細胞が新しく生まれ変わる際やエネルギー代謝の過程でプリン体は分解され、その最終的な老廃物として尿酸が生成されます。
いわば、身体の活動によって生じる「燃えカス」のようなものだとイメージしてください。
通常、体内で作られた尿酸は、腎臓から尿として、また一部は腸から便として排泄されます。
しかし、尿酸の生成と排泄のバランスが崩れ、血液中の尿酸が過剰になると「高尿酸血症」となります。
【まずはココから】あなたの数値は大丈夫?尿酸値の基準値と危険度レベル

尿酸値が7.0mg/dLを超える場合は「高尿酸血症」と診断されます。「7.0mg/dL」を超えるかどうかが治療や生活習慣改善を考える上での重要な指標となります。
健康診断の結果を受け取ったら、まずご自身の尿酸値がどのレベルにあるのかを確認しましょう。
尿酸値の基準は、性別による差はほとんどなく、以下のように判断されます。
| レベル | 血清尿酸値 (mg/dL) | 状態・診断 | 説明・リスク・推奨事項 |
|---|---|---|---|
| 正常範囲 | 7.0 以下 | 基準範囲内 | 基準値内でも高め(例: 6.0台)の場合は、生活習慣の見直しが推奨されます。 |
| 要注意レベル | 7.0 超 | 高尿酸血症 | 尿酸が血液に溶ける限界(飽和溶解度)を超えた状態。自覚症状がなくても、尿酸が結晶化し始め、痛風や合併症のリスクが高まります。 |
| 危険レベル | 8.0 以上 | 要相談 | 痛風発作のリスクがさらに高まります。特に合併症(高血圧、腎障害など)がある場合は、薬物療法が検討されます。 |
| 危険レベル | 9.0 以上 | 治療開始を検討 | 痛風発作の経験がなくても、合併症を防ぐために薬物療法が強く推奨されます。速やかに医療機関を受診してください。 |
なお、女性ホルモンの一種であるエストロゲンには尿酸の排泄を促す作用があるため、一般的に閉経前の女性は男性に比べて尿酸値が低い傾向にあります。そのため、閉経後は特に注意が必要です。
参考:日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第3版)」
なぜ尿酸値は高くなるのか?考えられる3つの原因

尿酸値が高くなる原因は、以下の3つのタイプにわけられます。
- 産生過剰型:尿酸が作られすぎるタイプ
プリン体を多く含む食事(レバーなど)の過剰摂取や、アルコール、激しい運動などが原因で、体内で尿酸が過剰に生成されてしまうタイプです。 - 排泄低下型:尿酸をうまく排泄できないタイプ
遺伝的な体質や、肥満、腎機能の低下などにより、腎臓から尿酸を十分に排泄する能力が落ちてしまうタイプです。日本人の高尿酸血症患者の約6割がこの排泄低下型とされており、排泄能力の低下が原因の多くを占めています。 - 混合型:産出過剰型と排泄低下型の特徴を併せ持つタイプ
尿酸が過剰に生成されている上に、排泄する能力も低下しているタイプです。
ご自身の食生活や運動習慣、体型などを振り返り、どのタイプに当てはまりそうか考えてみることが、適切な対処につながります。
また、3つの原因とは異なる要因で起きる「二次性高尿酸血症」もあります。腎不全や血液疾患などの他の疾患や、利尿薬などの薬剤が原因で尿酸値が上昇するものです。「
生活習慣に心当たりがないのに数値が高い場合は、別の原因が隠れている可能性もあるため、医療機関で相談しましょう。
参考:日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第 3 版)」
放置は危険!仕事に直接影響する高尿酸血症の3大症状

高い尿酸値を放置すると、血液中に増えた尿酸の結晶が身体のあちこちに悪影響を及ぼし、ある日突然、仕事や日常生活に支障をきたす症状を引き起こします。
高尿酸血症を放置した際に現れる3つの症状と業務への影響について解説します。
| 症状 | 業務への直接的な影響 |
|---|---|
| 痛風発作 | 突然の激痛により、通勤や業務遂行そのものが不可能になる。 |
| 尿路結石 | 七転八倒するほどの痛みで、突発的な欠勤を余儀なくされる。 |
| 生活習慣病の合併 | 脳卒中や心筋梗塞を発症した場合、長期の職場離脱リスクがある。 |
症状① 痛風発作:突然の激痛で業務遂行が不可能に
高尿酸血症の最も有名な症状が「痛風発作」です。
ある日突然、足の親指の付け根などに激痛が走り、赤く腫れ上がります。
風が当たるだけでも痛いと言われるほどの痛みで、歩行はもちろん、立っていることさえ困難になります。
デスクワークであっても、通勤や業務への集中が難しくなるでしょう。
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症状② 尿路結石:七転八倒の痛みで欠勤を余儀なくされる
腎臓で尿酸が固まってできた石(結石)が、尿管や膀胱に移動することで激しい痛みを引き起こすのが「尿路結石」です。
背中や脇腹に七転八倒するほどの痛みが突然現れ、救急搬送されるケースも少なくありません。
結石が排出されるまで痛みが続くため、数日間の欠勤を余儀なくされます。
症状③ 生活習慣病の合併:長期離脱に繋がる心筋梗塞・脳卒中リスク
痛風自体で命を落とすことはありませんが、本当に恐ろしいのは合併症です。
高い尿酸値は動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めることがわかっています。
これらの病気を発症すれば、長期入院やリハビリが必要で職場復帰が難しくなるケースも少なくありません。
特に、尿酸値が高い人は、肥満、高血圧、高脂血症、高血糖などを併発しているケースが非常に多く見られます。これらが重なる状態は「メタボリックシンドローム」と呼ばれ、動脈硬化を劇的に進行させます。
「尿酸値だけが高い」と軽視していると、気づかないうちに血管の老化が進み、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めることがわかっています。
そのため、高尿酸血症の放置は、従業員と企業の双方にとっての損失につながります。
参考:日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第3版)」
【個人向け】今日から始める!尿酸値を下げるための具体的なセルフケア

「尿酸値が高い」と指摘されたら、まずは生活習慣の改善から始めましょう。
従業員が取り組める、尿酸値を下げるためのセルフケアについて、食事と運動の側面から解説します。
食事療法の5つのポイント
食事は、以下の5つのポイントを意識して改善しましょう。
ポイント1:プリン体の摂取量を管理する(1日400mg目安)
尿酸のもとになるプリン体の摂取量を調整し、尿酸値を下げることが大切です。
プリン体は細胞の核に含まれる成分で、体内で分解されて尿酸になります。特にレバー類、魚の干物、白子などプリン体を多く含む食品は、食べる頻度や量を減らしましょう。
食事からのプリン体摂取は、1日400mg以下が推奨されています。
以下の表を参考に、プリン体の多い食品を知り、食べる量や頻度を調整しましょう。
【食品100gあたりのプリン体含有量の目安 】
| プリン体の量(100g当たり) | 豊富に含まれる食材 |
|---|---|
| 極めて多い(300mg~) | 鶏レバー、干物(マイワシ)、白子(イサキ、ふぐ、たら)、あんこう(肝酒蒸し)、太刀魚、健康食品(DNA/RNA、ビール酵母、クロレラ、スピルリナ、ローヤルゼリー)など |
| 多い(200~300mg) | 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、オキアミ、干物(マアジ、サンマ)など |
| 中程度(100~200mg) | 肉(豚・牛・鶏)類の多くの部位や魚類など ほうれんそう(芽)、ブロッコリースプラウト |
| 少ない(50~100mg) | 肉類の一部(豚・牛・羊)、魚類の一部、加工肉類など ほうれんそう(葉)、カリフラワー |
| 極めて少ない(~50mg) | 野菜類全般、米などの穀類、卵(鶏・うずら)、乳製品、豆類、きのこ類、豆腐、加工食品など |
参考:日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版」
ポイント2:尿酸値を上げる「果糖」に注意する
プリン体だけでなく、果糖の摂りすぎも尿酸値を上げる原因になります。
特にジュースや清涼飲料水に多く使われる甘味料(果糖ブドウ糖液糖など)は、体内で代謝される際に尿酸の産生を促進します。
甘い飲み物は控え、水やお茶に置き換えましょう。
ポイント3:水分を十分に摂取し、尿酸の排泄を促す(1日2L目安)
尿の量を増やすことで、尿酸を体外へ効率よく排泄できます。
尿路結石の予防にもつながるため、糖分を含まない水やお茶を中心に、1日合計2Lを目安にこまめな水分補給を心がけましょう。
ポイント4:尿をアルカリ化する食品を積極的に摂る
尿酸は尿が酸性だと溶けにくく、アルカリ性だと溶けやすい性質があります。
尿のアルカリ化を助ける、わかめなどの海藻類、野菜、きのこ類、いも類などを積極的に食事に取り入れると、尿酸の排泄がスムーズになります。
ポイント5:アルコールは種類を問わず制限する
アルコールは体内で分解される際に尿酸を増やし、さらに腎臓からの尿酸排泄を妨げます。
特にビールはプリン体も多く含みますが、プリン体が少ない焼酎やウイスキーなどの蒸留酒でも尿酸値は上がります。
そのため、種類を問わず摂取量を減らし、週に2日以上の「休肝日」を設けることが重要です。
【補足】積極的に摂りたい、痛風リスクを下げる食品
近年の研究では、摂取することで痛風のリスクを下げる可能性が報告されている食品もあります。
以下の食品や栄養素を日々の食事にうまく取り入れてみましょう。
- 乳製品(特に低脂肪):痛風のリスクを下げることが複数の研究で示されています。
- コーヒー:習慣的な飲用は痛風発症リスクの低下と関連があるとされています。
- ビタミンC:尿酸値を下げる効果が期待されています。
参考:日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版」
【実践編】食事メニューの具体例
原則はわかっていても、日々のメニューに落とし込むのは難しいものです。
プリン体を抑えつつ、尿のアルカリ化を助ける食事の一例をご紹介します。
| 食事 | メニュー例 | ポイント |
|---|---|---|
| 朝食 |
|
海藻や豆腐などの食材は、尿をアルカリ性に傾ける助けになります。 |
| 昼食 |
|
牛乳やヨーグルトなどの乳製品はプリン体が極めて少なく、痛風のリスクを下げることが報告されています。 |
| 夕食 |
|
肉類の中でもプリン体が比較的少ない鶏むね肉やささみを選び、野菜をたっぷり添えてバランスを取ることが重要です。 |
運動療法のポイント
肥満の解消は尿酸値の改善に直結します。
ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動を1回30分以上、週3日程度から習慣にすることをおすすめします。
ただし、急な激しい運動はかえって尿酸値を上げてしまうため、無理のない範囲で継続することが大切です。
【補足】医師の指導による薬物療法について
生活習慣の改善を行っても尿酸値が十分に下がらない場合や合併症のリスクが高い場合には、医師の判断のもとで薬物療法が行われます。
薬物療法では、尿酸の生成を抑える「尿酸生成抑制薬」や、尿からの排泄を促す「尿酸排泄促進薬」などがあり、個人の原因タイプや状態に合わせて処方されます。
セルフケアは治療の基本ですが、必要に応じて専門的な治療を受けることが、将来の健康を守るためには重要です。
【企業担当者・管理職向け】社員の尿酸値が高い場合の会社の対応と配慮

従業員の健康問題は、個人の責任であると同時に、企業が果たすべき「安全配慮義務」の一環です。特に、自覚症状なく進行する高尿酸血症は、企業側からの積極的な働きかけが不可欠です。
さらに、従業員の健康維持に積極的に関わることは、生産性の向上や医療費の抑制に留まらず、優秀な人材の定着(リテンション)、企業イメージの向上、採用競争力の強化にもつながる重要な「健康経営」の取り組みでもあります。
例えば、以下のような具体的な施策により社員の尿酸値が上がりすぎないように対策することがおすすめです。
- 食生活改善の支援:社員食堂でプリン体を控えたヘルシーメニューを提供する、健康的な食事に関するセミナーを開催する。
- 運動機会の提供:ウォーキングイベントを企画する、階段の利用を奨励するポスターを掲示する、フィットネスクラブの利用補助制度を設ける。
- ヘルスリテラシーの向上:産業医や保健師による健康講話やオンラインセミナーを定期的に実施する。
- 禁煙支援:禁煙外来の費用補助や、卒煙達成者へのインセンティブを設ける(喫煙は多くの生活習慣病のリスクを高めます)。
従業員の高尿酸血症に対して、企業や管理職がどのように対応すべきかを解説します。
| 対応フェーズ | 具体的なアクション | 目的 |
|---|---|---|
| 発見・初期対応 | 適切な受診勧奨 | 専門家(医師)による早期診断と治療介入を促す。 |
| 改善支援 | 産業医・専門家による保健指導 | 従業員のセルフケア意識とヘルスリテラシーを向上させる。 |
| 就業管理 | 医師の意見を基にした就業上の配慮 | 安全配慮義務を履行し、治療と仕事の両立を支援する。 |
企業が行う健康管理の基本①:適切な受診勧奨
尿酸値が基準値を超えている(特に7.0mg/dL以上)従業員に対し、管理職や健康管理担当者が医療機関への受診を促します。
健康診断の結果はプライバシー情報であるため、取り扱いには十分配慮しつつ、「会社としてもあなたの健康を心配している」というメッセージと共に、専門家である医師の判断を仰ぐよう優しく背中を押すことが求められます。
企業が行う健康管理の基本②:保健師・産業医・その他の専門家による保健指導の実施
受診と並行して、保健師や産業医による保健指導を実施することも有効です。
専門家の立場から、生活習慣の問題点を具体的に指摘し、改善に向けた実行可能な目標設定をサポートすることで、従業員のセルフケア意識とヘルスリテラシーを高められます。
企業が行う健康管理の基本③:医師の意見を基にした就業上の配慮(就業制限)
高尿酸血症の治療や生活習慣改善には、本人の努力だけでなく、長時間労働を是正するといった職場環境改善も必要です。
労働安全衛生法では、健康診断で異常所見があった従業員に対し、企業は医師から就業判定(通常勤務可、就業制限、要休業など)の意見を聴くことが義務付けられています(医師からの意見聴取)。
主治医や産業医から「就業上の配慮が必要」との意見が出された場合、企業は安全配慮義務の観点から意見を尊重し、時間外労働の制限などの具体的な措置を講じる必要があります。
就業制限や就業上の措置決定後の企業対応については、以下の関連記事もご覧ください。
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尿酸値はどのくらいで就業制限?SUGARの基準例と設定の考え方

「尿酸値がいくつになったら、どの程度の就業制限をかけるべきか?」これは非常に難しい問題です。明確な法的基準がないからこそ、企業の状況に応じた合理的なルール作りが求められます。
多くの企業担当者が悩む「就業制限」の具体的な基準について、SUGAR社の社内基準を例に挙げて解説します。
就業制限に明確な法的基準はない
まず知っておくべきは、労働安全衛生法において、尿酸値の高さだけを理由とした一律の就業制限基準は定められていないということです。
尿酸値は法定の健康診断項目ですらないため、取り扱いは各企業の判断に委ねられています。
だからこそ放置するのではなく、企業の状況や専門家の意見をもとに、自社としての基準を設けることが、従業員と会社双方を守ることにつながるのです。
就業措置の具体例(SUGARの尿酸値の基準を紹介)
SUGAR社では、高尿酸血症による血管系疾患への進展を防ぎ、生産性低下を予防する目的で、産業医の意見をもとに、以下ような就業措置の目安を設定しています。
【SUGAR社での尿酸値と就業措置の目安】
| 状態 | 尿酸値 (mg/dL) | 就業措置の目安(精査加療まで) |
|---|---|---|
| 初回指摘(未症状) | 8.0以上 | 時間外勤務45時間/月以内 |
| 2回目以降(未治療) | 9.0以上 | 時間外勤務20時間/月以内 |
| 症状あり | 9.0以上 | 時間外勤務20時間/月以内 |
※表はあくまで目安です。業務リスク別の判断について、現時点では明確な基準について明確な科学的根拠はありません。最終的な判断は、個々の従業員の自覚症状や基礎疾患の有無などを総合的に考慮し、産業医や主治医と調整する必要があります。
これらの基準は、あくまで受診や治療への動機づけを目的とした一時的な措置です。
治療を開始し、数値が安定すれば制限は解除されます。
なぜ時間外勤務の制限が有効なのか
時間外勤務の増加は、食生活の乱れ、飲酒機会の増加、ストレス、睡眠不足などを招き、尿酸値を悪化させる大きな要因となります。
時間外勤務の制限は生活習慣を改善するための環境を物理的に整えるために有効な措置です。
就業措置として時間外勤務を制限することは、本人の生活習慣改善を後押しするだけでなく、「会社が本気であなたの健康を考えている」というメッセージとなり、治療への意識を高める効果が期待できます。
尿酸値に関するよくある質問(FAQ)
尿酸値に関して、従業員や企業担当者から多く寄せられる質問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。

Q1: 尿酸値がどのくらい高いと、会社で就業制限がかかりますか?
A1: 法律で定められた明確な基準はありません。
しかし、放置すると業務に支障が出るリスクが高まるため、企業によっては産業医の意見を基に独自の基準を設けています。
例えば、症状がない場合でも尿酸値が9.0mg/dL以上で未治療の場合、時間外労働を制限するなどの措置が考えられます。
Q2: 尿酸値の検査は、会社の健康診断で必須項目ですか?
A2: いいえ、労働安全衛生法で定められた定期健康診断の必須項目には、尿酸値(UA)は含まれていません。そのため、検査を実施するかは企業の判断によります。
従業員の健康リスクを早期に発見するため、人間ドックの推奨や衛生委員会で協議の上、検査項目に追加することが望ましいです。
Q3: 部下の尿酸値が高いと知った場合、上司として何をすべきですか?
A3: まずは、プライバシーに配慮しつつ、専門の医療機関を受診するよう優しく促すこと(受診勧奨)が第一です。
その上で、会社の産業医や衛生管理者に相談し、必要に応じて専門家による保健指導や本人の健康を最優先とした業務量の調整(就業配慮)を検討することが、上司としての重要な役割です。
Q4: 尿酸値を下げるには、まず何をすればよいですか?
A4: まずは生活習慣の見直しが基本です。
プリン体を多く含むレバーや魚の干物を控え、野菜や海藻を多く摂ることが大切です。
また、1日2リットルの水分補給(水やお茶)と、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を習慣にしましょう。
まとめ:尿酸値は個人と会社で取り組むべき健康課題
健康診断で示された数値は、従業員本人にとっては生活習慣を見直すきっかけです。 そして、企業にとっては従業員の健康を守り、生産性の低下という経営リスクを回避するための重要なサインとなります。
セルフケアを推進し、企業が積極的に健康管理を行うことで、従業員は安心して働き続けられます。
この記事を参考に、個人と会社が一体となって健康管理に取り組む文化を醸成し、全ての従業員が心身ともに健康で活躍できる職場環境を築き上げていきましょう。
合同会社SUGARでは、産業医の専門的知見に基づき、企業の健康経営を強力にサポートしています。
従業員の尿酸値といった健康診断の数値にもとづく就業制限のご相談、従業員のヘルスリテラシーを向上させるための健康セミナーや講話のご依頼、その他、健康経営に関するあらゆる課題について、お気軽にSUGARへお問い合わせください。
尿酸値がどのくらい高いと、会社で就業制限がかかりますか?
尿酸値に関する就業制限には、法律で定められた明確な基準はありません。しかし、放置すると業務に支障が出るリスクが高まるため、企業によっては産業医の意見を基に独自の基準を設けています。例えば、症状がない場合でも尿酸値が9.0 mg/dL以上で未治療の場合、時間外労働を制限するなどの措置が考えられます。
尿酸値の検査は、会社の健康診断で必須項目ですか?
いいえ、労働安全衛生法で定められた定期健康診断の必須項目には、尿酸値(UA)は含まれていません。そのため、検査を実施するかは企業の判断によります。従業員の健康リスクを早期に発見するため、人間ドックの推奨や、衛生委員会で協議の上、検査項目に追加することが望ましいです。
部下の尿酸値が高いと知った場合、上司として何をすべきですか?
まずは、プライバシーに配慮しつつ、専門の医療機関を受診するよう優しく促すこと(受診勧奨)が第一です。その上で、会社の産業医や衛生管理者に相談し、必要に応じて専門家による保健指導や、本人の健康を最優先とした業務量の調整(就業配慮)を検討することが、上司としての重要な役割(ラインケア)です。
尿酸値を下げるには、まず何をすればよいですか?
まずは生活習慣の見直しが基本です。プリン体を多く含むレバーや魚の干物を控え、野菜や海藻を多く摂りましょう。また、1日2Lの水分補給(水やお茶)と、ウォーキングなどの軽い有酸素運動が効果的です。
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