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オンライン診療でうつ病の診断は可能?費用や処方箋についても解説

オンライン診療でうつ病の診断は可能?費用や処方箋についても解説

新型コロナウイルスの流行を受け、オンラインで受診できる病院(クリニック)が増えています。この記事では、心の病気であるうつ病がオンラインで診察できるかどうか解説します。さらに、費用や診断書、処方箋の扱いについても確認していきましょう。

うつ病の症状や治療方法

うつ病(鬱病)の症状や治療方法

うつ病という病名は皆さん聞いたことがあるでしょう。まずは憂鬱な気分の他にどのような症状が現れるのか改めて確認してみましょう。

症状

うつ病とは以下の症状が現れることのある気分障害の位一つです。

精神症状

・気分が強く落ち込む

・理由がないのに不安に感じる

・意欲・興味が減退する など

身体症状

・不眠あるいは睡眠過多

・疲労感

・食欲の低下 など

うつ病のセルフチェック

では、うつ病の疑いがあるか簡単なチェックを行ってみましょう。

あくまで簡易的なものですが、「もしかして…」と思われた方は早めに専門機関に相談してください。

自己評価

・ここ1か月、気分が落ち込んだり、 憂うつな気分になりましたか?

・ここ1か月、何をしても楽しくないと 感じますか?

1つでも「はい」の場合にはうつ病の可能性があります。この他に、眠れなくなったり食欲がなくなったりすることもよくあるので、そうした状態が続く場合にも、うつ病の可能性も考えてみてください。

他者評価

うつ病は、周囲から見てわかる変化もあります。社員や周りの人のこんな変化に気づいたら、もしかしたら本人はうつ状態で苦しんでいるのかもしれません。

・以前と比べて表情が暗く、元気がない

・体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠(けんたい)感)が多くなる

・仕事や家事の能率が低下、ミスが増える

・周囲との交流を避けるようになる

・遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する

・趣味やスポーツ、外出をしなくなる

・飲酒量が増える など

受診を勧めるときのポイント

うつ病は本人が無自覚であったり、「まだ大丈夫」と拒否的なことも少なくありません。そのようなときには、不眠や倦怠感、集中力の低下など身体面の不調に注目し受診をすすめます。
病院に行くハードルが高いときや、時間がないときの選択肢としてオンライン診療が挙げられます。また、産業医や保健所を利用することも一つの選択肢です。

オンライン診療

オンライン診療

オンライン診療とはスマートフォンまたはPCを利用して、病院(クリニック)の予約・問診・診察・処方箋または薬の受け取り・決済までをインターネット上で行う診療方法です。初診は、かかりつけの医師にて行うことが原則とされています。

ただし、病状によってはオンラインではなく対面での診療を勧められることもあります。希望すれば誰でも利用できるわけではないので注意が必要です。

オンライン診療のメリット

メリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

・新型コロナウイルスなど感染症にかかるリスクが無い

・移動時間、交通費、待ち時間が無い

・外出する元気がなくても受診できる

・病院が遠くても受診が可能 など

オンライン診療のデメリット

一方、デメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

・直接診てもらえないので詳しい病状が医師に伝わらない

・対面の診察より費用がかかる可能性がある

・検査、処置ができない

・薬によっては処方できない

・薬がすぐに手元に届かない

・通院歴や病状によって受診できない場合がある

・通信状況によっては受診できない など

メリット、デメリットどちらも考慮して、それぞれに合う受診方法を選んでください。

うつ病のオンライン診療は可能!

うつ病のオンライン診療は可能!

結論から述べると、うつ病のオンライン診療は可能です。また、診断を出してくれる病院もあります。

「精神科(もしくは心療内科) オンライン診療」と検索すると、さまざまな病院が出てきますので、自宅から通える範囲内の病院を選ぶといいでしょう。

処方箋、診断書などは発行できる?

処方箋や明細書は発行が可能です。郵送で診察の数日後に届くようになっており、病院によっては一緒に薬を送ってくれるところもあります。

診断書、就労可否証明書 、 紹介状・診療情報提供書などの書類も書いてもらえる病院がほとんどです。これらは申告制なので、必要な人は医師に伝えるようにしましょう。

受診費用は?

オンライン診療は原則保険が適応されます。相場は2,500〜5,000円といわれていますが、病院によって価格の幅が広いため注意が必要です。

まず診察代として、令和4年7月時点では、3割負担の場合初診約750円、再診約210円がかかります。ここに処方箋代や医学管理費、診断書代などが加わります。

参考:厚生労働省:「令和4年度診療報酬改定の概要 個別改定事項Ⅱ」

オンライン診療の場合、これらに加えてシステム利用料や維持費がかかる場合が多いです。費用は診療報酬のように一定ではなく、医療機関によって無料~数万円と幅があります。「思ったより高額になった」とならないためにも事前にしっかりと確認しておきましょう

オンラインでカウンセリングがあるところも

オンライン診療に合わせて、オンラインカウンセリングを行っている病院もあります。「だれかに話を聞いてほしい」と考えている人は、カウンセリングのある病院を選ぶといいかもしれません。病院でなくともオンラインカウンセリングを提供しているところがありますので、気になる人は調べてみるといいでしょう。

カウンセリングを選ぶ際には、公認心理師もしくは臨床心理士が行っているところがお勧めです。

まとめ:うつ病のオンライン診療は可能!診断書や処方箋も発行してくれる

まとめ:うつ病のオンライン診療は可能!診断書や処方箋も発行してくれる

うつ病のオンライン診療は可能で、診断を行ってくれる病院もあります。また、処方箋や診断書などの発行も基本的には可能です。

ただし、オンライン診療には特有のメリットとデメリットがあります。よく検討して上手に利用できるといいでしょう。とくに受診料については、病院によって幅が大きいので事前にしっかりと確認することをおすすめします。

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