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6つの質問でチェック可能なメンタル簡易診断とは?

6つの質問でチェック可能なメンタル簡易診断とは?

仕事において、強いストレスを感じている労働者の割合は53.3%と、約半数以上が負担を抱えながら働いている現状があります。また、メンタルヘルス不調が原因で退職する割合は、がんや脳血管疾患と同等の割合です。メンタルヘルスは働く上で見過ごせない健康問題だといえます。

参考:厚生労働省「令和3年度労働安全衛生調査 個人調査」(PDF)

参考:労働政策研究・研修機構「メンタルヘルス、私傷病などの治療と職業生活の両立支援に関する調査」(PDF)

しかし、メンタルヘルス不調は身体の病気とは異なり、明らかな異常が見つかることは少なく、悪化の兆候が分かりにくいでしょう。

この記事では、メンタルヘルス不調を発見するための簡易診断方法を紹介します。6つの質問から精神的な病気の可能性があるかどうかを判断できるチェックリストです。現在の状態がどのようなレベルかをチェックしてみましょう。

メンタルの健康状態をチェックしてみましょう

メンタルの健康状態をチェックしてみましょう

メンタルの健康状態を簡単にチェックできる質問票として開発されたものが、K6です。うつ病や不安障害を全6問の質問からチェックできるため、とても簡単にメンタルの健康状態を調べられます。

K6は、厚生労働科学研究で作成された「うつ・不安に対するスクリーニングと支援マニュアル」において紹介されています。医療機関受診の必要があるかどうかを判断するための参考にも有効です。

参考:山之内義雄(2018)「うつ・不安に対するスクリーニングと支援マニュアル」(PDF)

参考:Kessler et al.(2002)「Short screening scales to monitor population prevalences and trends in non-specific psychological distress」(全文PDFは有料)

心の健康度を知る6つの質問

では、実際に下記の質問に答えて、メンタルの健康状態をチェックしてみましょう。過去30日間の間に、質問項目にあてはまることがどの程度あったか?を振り返りながら答えてください。

質問項目全くない少しだけときどきたいていいつも
神経過敏に感じましたか12345
絶望的だと感じましたか。12345
そわそわ、落ち着かなく感じましたか。12345
気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れないように感じましたか。12345
何をするのも骨折りだと感じましたか。12345
自分は価値のない人間だと感じましたか。12345

13点以上はうつ病・不安障害の可能性がある

合計点数が13点以上であると、うつ病や不安障害の症状を呈している可能性があります。実際の診断には、精神科や心療内科を受診し、医師の診察を受けることが必要です。13点未満である場合でも辛いと感じるときには、無理せずに医療機関の受診を検討することが大切です。

では、K6でチェックできるメンタルヘルス不調である、うつ病や不安障害とはどのような症状なのでしょうか。

メンタルヘルス不調①:うつ病

うつ病とは、気分の落ち込みのような精神面の症状に加え、疲れやすさや食欲低下などの身体面の症状を呈する精神疾患です。うつ病の症状は多岐にわたりますが、代表的なものとしては以下のような症状があります。

<精神面>

  • 以前好きだったことに興味や関心が湧かなくなる
  • やる気が出ない
  • 嬉しいことがあっても喜べない
  • 自分には価値がないと感じる

<身体面>

  • 身体が重く、疲れやすい
  • 眠れない、もしくは眠りすぎてしまう
  • 食欲が低下する

メンタルヘルス不調②:不安障害

不安障害は、不安や恐怖、緊張の程度が強く日常生活に支障を及ぼす精神疾患です。不安や緊張は生活を送る上では避けられません。しかし、「死ぬかと思うほどの動悸がある」「不安で他のことが全く手につかない」という場合は、不安障害の可能性があります。

不安障害はさらにいくつかの疾患に分けられますが、代表的な症状としては以下のようなものが挙げられます。

  • 生活上の様々な物事への心配が漠然と続く(全般性不安障害)
  • 強い動悸と動悸が起きるのではないかという恐怖で外出できなくなる(パニック障害)
  • 細かい物事が気になり、確認をしないと気が済まなくなる(強迫性障害)
  • 注目される状況でひどく緊張し、動悸や震えなどを伴う(社交不安障害)

メンタルヘルス不調の対処方法とは?

メンタルヘルス不調の対処方法とは?

うつ病や不安障害などのメンタルヘルス不調に陥った場合、どのように対処すればよいのでしょうか。

対処法①:医療機関を受診する

精神的に辛いと感じる場合には、医療機関を受診して専門医の診断を受けることが大切です。うつ病や不安障害などの精神疾患だと診断された場合は、薬物療法や環境調整、カウンセリングなどの必要な治療を行います。

また、仕事上の配慮が必要な場合は診断書を発行してもらい、時短勤務や休職などを会社に申し出ることも可能です。

対処法②:休養する

メンタルヘルス不調は、心身ともに疲れ切った状態であるため、休養により機能を回復させることが重要です。早寝早起きをする、3食をきちんと摂るなどと規則正しい生活を送ることで、症状の改善を図ります。

対処法③:ストレスコーピングを身に付ける

ストレスコーピングとは、ストレスの原因への対処方法を指します。例えば、仕事で失敗した時に「失敗から学べることがあるはずだ」と考えるというような対処です。効果的なストレスコーピングを身に付けると、心身への負担を軽減でき、精神的健康を保つことに繋がります。

ストレスコーピングの種類

具体的には、以下のようなストレスコーピングの種類があります。職場の人間関係がストレスの原因である場合を例にして、具体的なコーピングをみてみましょう。

  • 問題焦点型コーピング:異動願を出す、同僚と仲良くなれる方法を考える
  • 情動焦点型コーピング:人間関係の愚痴を友達に聞いてもらう
  • 認知的再評価型コーピング:「仕事だけの関係だから」と割り切る
  • 社会的支援探索型コーピング:上司や家族に対処法を相談する
  • 気晴らし型コーピング:自分の趣味に没頭する

参考:坪井康次(2010)「ストレスコーピング―自分でできるストレスマネジメント―」(PDF)

バランスよく身に付けることが重要

効果的なストレスコーピングのためには、特定の方法に偏りすぎずにバランスよく対処することが重要です。例えば、問題焦点型コーピングに頼りすぎるとストレスの原因が解消できない場合に対処する手段がなくなります。バランスよくコーピングを活用できるとよいでしょう。

まとめ:メンタルが限界に達する前に対応しましょう

まとめ:メンタルが限界に達する前に対応しましょう

メンタルヘルス不調は、経験したことがない人にとっては気づきにくく、気づいた時には疲弊し重症化していることがあります。精神状態が限界に達する前にK6などの質問票などを活用することでその兆候を捉える参考とすることができます。メンタル不調の兆候がみられた場合は、専門家に相談したり、休養をとったりと適切な対処を取ることが大切です。

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