感染症とストレスの関係とは?ストレスケアと感染症対策も解説!

感染症とストレスの関係とは?|ストレスケアと感染症対策も解説!

インフルエンザや新型コロナウィルス感染症にかからないように、マスクや手洗いが欠かせない毎日が続きます。そのような中で、以下のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

「感染症とストレスにはどんな関係があるの?」

「ストレスがかかると感染症になりやすくなるの?」

「感染症やストレスにはどんなケアが必要なの?」

ストレスは免疫力の低下を招くので感染症を引き起こし、感染症にかかるとストレスが生じます。両者は密接に関わっているため、感染症予防のためのストレスケアストレス予防のための感染症対策が大切です

本記事では、ストレスと感染症の関係と、それぞれを適切にコントロールすることで実践できる健康経営について解説します。

ストレスが感染症を引き起こす理由

ストレスが感染症を引き起こす理由

ストレスがかかると自律神経のバランスが崩れ、腸内環境が悪化することで、免疫力の低下を招きます。

免疫力が低下することで感染症への抵抗力が落ちてしまうのです。

ここでは、ストレスが感染症を引き起こす理由を2つ、解説します。

理由1:自律神経のバランスが崩れる

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、呼吸や体温、消化、代謝、排尿・排便など、生命活動を維持するために、休むことなく働き続けています。

「試験前に必ず風邪をひく」「寝不足で風邪をひいた」などの経験はありませんか。これらは、ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下してしまった例です。

免疫機能も自律神経支配下にあるので、免疫力を維持するために、自律神経のバランスが整っている必要があります

しかし、持続的な強いストレスによって、ステロイドホルモンや神経伝達物質の分泌が起こります。これらのホルモンによって、白血球中のリンパ球や細胞の働きが抑制され、免疫力が低下します。

理由2:腸内環境が乱れる

免疫機能に関わる免疫細胞の約7割は腸に生息して、腸内で細菌やウイルスなどと戦っています。また、免疫細胞は血流にのって全身に行き届くので、腸は最大の免疫器官ともいわれています。

その腸を支配しているのも自律神経です。そのため、自律神経のバランスが崩れると、腸内環境も乱れてしまいます。

腸内には善玉菌や悪玉菌、日和見菌の大きく分けて3種類の細菌が生息しています。3種類の菌のバランスは大切で、免疫力を高く維持するためには、善玉菌優勢の状態にしなければなりません。そのため、腸内環境の悪化は免疫力低下を招きます

出典:腸内フローラと腸管免疫の関係 – ビオフェルミン製薬

感染症が引き起こす主な2種類のストレス

感染症が引き起こす主な2種類のストレス

感染症は「精神的ストレス」と「身体的ストレス」を引き起こします。

1.精神的ストレス

感染症は精神的ストレスをを引き起こします。感染するかもしれない、病状が強くでるかもしれないといった不安がストレスにるためです。

また、外出自粛やマスク着用といった生活上の制限や、感染症による休職が経済的な理由で精神的ストレスにつながるケースもあります。

2.身体的ストレス

感染症は身体的ストレスを引き起こします。発熱や咳、痰などの風邪症状は身体的ストレスの代表的な症状です。

また風邪症状がひどくなると十分な睡眠が得られず、身体的ストレスが精神的ストレスに悪影響を与えることもあります。

感染症とストレスをコントロールして健康経営を目指す

感染症とストレスをコントロールして健康経営を目指す

健康経営とは、企業が従業員の健康管理を「経営課題」として積極的に取り込むことです。従業員の健康増進によって、生産性向上や組織の活性化が期待できます。

密接に関係している、感染症とストレス。ここでは、感染症予防のための「ストレスケア」と企業ができる「感染症対策」について解説します。

感染症予防のためのストレスケア方法を7つ紹介

ここでは、感染症予防のためのストレスケア方法として手軽なものを7つ紹介します。

ストレスケア1:決まった時刻に起きて朝日を浴びる

私たちの体には一日の時間の流れに合わせて、新陳代謝やホルモン分泌などを司る体内時計があります。体内時計の機能がきちんと働くように、規則正しい生活を心掛けましょう

朝は決まった時刻に起床し、朝日を浴びましょう。副交感神経から交感神経への切り替えがスムーズになり、自律神経が整いやすくなります

ストレスケア2:適度に運動する

適度な運動によって副交感神経の働きが高まりリラックスできるので、ストレス解消につながります。

おすすめは30分程度のウォーキングやジョギングなどです。下半身の大きな筋肉を動かすことで、短時間での運動効果が期待できます。激しい運動は交感神経が優位になるため、逆効果になることがあるので注意が必要です。

ストレスケア3:腹式呼吸を繰り返す

「腹式呼吸」ではゆっくりとお腹を凹ませながら口から息を吐き出します。吐き終えたら、今度はお腹を膨らませながら鼻から息を吸い込みます。これをゆっくり5〜10分くらい繰り返します。

不安や緊張があると、呼吸は浅く、速くなりがちです。意識して「深い呼吸」を心がけましょう

ストレスケア4:音楽を聞いたり、歌を歌う

音楽は、人のこころと体を癒してくれます。アップテンポの音楽は元気を与え、優しく穏やかな曲は不安や緊張をほぐします。

言葉にできない感情を慰めてくれることもあります。そのときの気分にあった音楽を選んで落ち着いた気持ちで聞いてみましょう。歌うのが好きな人は、何曲か歌うとスッキリするでしょう。

ストレスケア5:笑う

思い切り笑うと交感神経が活性化し、その後低下するので、リラックスできます。自律神経バランスを整えるためにも、積極的に笑う機会を持ちましょう。心から笑うことも大切ですが、「作り笑い」にも同じような効果があるといわれています。

ストレスケア6:お風呂でリラックスする

湯船につかると、浮力によって普段使っている筋肉や関節への負荷が減ります。また、リラックス効果が得られるので、自律神経のバランスが整います。理想的には、全身浴で40℃前後のお湯に毎日10分程度つかることがおすすめです。

ストレスケア7:寝室ではスマホを見ない

スマホやパソコンのディスプレイから出るブルーライトは交感神経を刺激して、睡眠の質を下げ、腸の働きも低下させます。そのため、就寝前はできるだけ刺激を避け、リラックスして過ごすようにしましょう。

ストレス対策として企業ができる感染症対策3つ

ここでは、ストレスを感じないように企業ができる感染症対策を紹介します。

対策1:職場環境を整備する

対策2:健康診断結果や産業医の意見などを基に健康状況を把握する

対策3:ワークスタイルを工夫する

まとめ:感染症対策にはストレスケアも大切!

まとめ:感染症対策にはストレスケアも大切!

ストレスは自律神経のバランスを乱れさせることで免疫力が低下します。免疫力の低下は感染症への抵抗力を低下させます。また、感染症は精神的・身体的ストレスの原因になります。

ストレスケアと感染症対策を実践することで、従業員が健康を維持しながら活発に事業活動を行うことができます。事業活動が活性化すると、生産性や業績の向上にもつながることが期待されています。

本記事を参考に、ストレスと感染症をコントロールして、健康経営を目指しましょう。

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