ブログ

頭痛が治らない…ストレスが原因の頭痛の症状や対処法を解説

頭痛が治らない…ストレスが原因の頭痛の症状や対処法を解説

「頭痛持ちで頻繁に薬を飲んでいる」「薬が効かなくなってきた」といった経験がある人も多いのではないでしょうか。頭痛は一般的によくみられる症状ですが、身体の問題だけでなくストレスの影響が大きいことがわ分かっています。

そのため、薬を飲むと一時的に痛みが落ち着いても、ストレスを受けると再び痛くなることがあります。それでは、ストレスが原因の頭痛はどのようなメカニズムで生じており、どう対処すればよいのでしょうか。

本記事では、ストレスが原因の頭痛について、症状の特徴や対処法について解説します。頭痛のタイプや対処法を説明していますので、頭痛が長引いて治らず困っている人は、ぜひ参考にして下さい。

ストレスが引き起こす頭痛とは?

ストレスが引き起こす頭痛とは?

頭痛は、ストレスによって生じる代表的な身体症状であり、環境の変化にうまく対応できないときなどに生じます。頭痛には、痛みの原因になる病気がない一次性頭痛と、何らかの疾患の影響で起きる二次性頭痛に分けられます。

ストレスに関連する頭痛は一次性頭痛です。一次性頭痛に分類される以下の5つの頭痛について、詳しく解説します。

  • 緊張型頭痛
  • 片頭痛
  • 群発頭痛
  • 混合性頭痛
  • 薬物乱用頭痛

参考:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会「頭痛の診療ガイドライン2021」(PDF)

緊張型頭痛:筋肉の凝りから後頭部が痛む

緊張型頭痛は、頭の両側が圧迫されるような痛みが特徴であり、だらだらと毎日続くことが一般的な症状です。まれに、めまいや吐き気を伴うこともあります。生涯のうち1度でも発症する割合は、日本では20%程度と報告されており、男性に多いことが特徴です。

ストレスに反応して身体が緊張して筋肉がこわばるため、血流が悪くなることが緊張型頭痛の原因の1つです。パソコンやスマートフォンを長時間見続けることも、同じ姿勢で血流が悪くなるため、緊張型頭痛を起こしやすいでしょう。

片頭痛:血管拡張により、こめかみが痛む

片頭痛は、血管拡張により、こめかみに脈打つような痛みがみられます。吐き気やめまいを伴うことが多く、においや音、気圧の変化など環境面の刺激に誘発されて痛みます。視野の中にギザギザの波が現れるというような前兆がみられる場合もあるでしょう。

日本人の発症率は8.4%と、緊張性頭痛に比べると少なく、女性に多いことが特徴です。また、片頭痛の約8割がストレスによって生じるとされています。ストレス状態から解放されたリラックス時にも生じることがあるので注意が必要です。

群発頭痛:発作的な激しい頭痛が群発する

群発頭痛は、目の周りから前頭部、側頭部にかけて激しい痛みを伴い、数週間から数カか月の間、頭痛発作が群発することが特徴です。10万人に56〜401人程度起こる稀まれな病気であり、男性に多いことがわかっています。

過度な喫煙や飲酒の習慣が群発頭痛の原因になると考えられています。ストレスから飲酒量や喫煙が増えて、群発頭痛のリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

混合性頭痛:各種の原因が重なりあい痛みが発生する

緊張型頭痛と片頭痛が合併して生じる混合性頭痛もよくみられる頭痛の症状です。「緊張型頭痛は温め、片頭痛は冷やすと良い」など、両者の症状の緩和に対するアプローチは相反するものだといえます。

そのため、どちらの頭痛がどの頻度で生じているのか、症状の比重を見極めることが大切です。たとえば、緊張型頭痛が毎日持続し、片頭痛が起きるのは月に1回だけであれば、緊張型頭痛に重きを置いた対処法が好ましいかもしれません。

混合性頭痛の際には症状が長引き、一人で対処しようとすると頭痛の症状が悪化することもあるので、困ったときには神経内科医などの専門医にも相談するようにしてください。

薬物乱用頭痛:頻繁な服薬により頭痛が生じる>

薬物乱用頭痛とは、頭痛薬の過度な使用により生じる頭痛を指します。緊張性頭痛に似た痛みが続くことが特徴です。具体的には、頭痛薬を1か月間で10日以上(薬によっては15日)使用している状態が3か月間続く状態をいいます。

海外での発症率は約1〜2%であり、頭痛外来にかかる患者の30〜50%が薬物乱用頭痛であるとされています。比較的頻度の高いタイプの頭痛だといえるでしょう。また、中年層に多く、7割が女性と性差がみられることも特徴です。

治療は、頭痛薬を中断することが中心となります。服用量を減らすよりも、完全に止める方が効果があり、2か月間の中断が有効とされています。中断により症状は改善しますが、1年以内に約3割が再発する可能性があるため、注意が必要です。

頭痛と心の病気の関係は?

頭痛と心の病気の関係は?

頭痛はストレスが引き金になり生じることも多い痛みであるといえますが、心の病気との関連性はあるのでしょうか。疫学的な研究においては、うつ病やパニック障害をはじ始めとした精神疾患と頭痛は併存しやすいことが示されています。

片頭痛を持たない人に比べて、片頭痛持ちの人は生涯を通してうつ病ににかかる割合が2〜4倍高いことがわかっています。

パニック障害も同様に3.76倍かかりやすく、前兆のある片頭痛において併発しやすい傾向があるでしょう。さらに、精神疾患を併発することで、頭痛が慢性化しやすいとされます。

ストレスが原因で起こる頭痛への対処法は?

ストレスが原因で起こる頭痛への対処法は?

ストレスが原因で生じる頭痛には、どのような対処が有効なのでしょうか。ストレス対処能力を高めるストレスマネジメントや、痛みの捉え方を変える認知行動療法などの方法が効果的だと考えられています。

ストレスマネジメント:ストレス対処能力を高める

ストレスマネジメントとは、日常的に生じるストレスに気づき、適切な対処を考えていくことを指します。ストレスマネジメントで学ぶのは、ストレスへの気づき(セルフモニタリング)と対処(コーピング)という2つの方法です。

セルフモニタリングでは、ストレスが生じた状況やそのときの感情、考え、身体の反応などを記録し、ストレス原因を分析します。とくに、頭痛に関しては、頭痛がどのような状況で起きたかを記録する頭痛ダイアリーが有効です。頭痛の誘因となる刺激を避けるために役立ちます。

コーピングについては、対処行動が不適切なものでないか、1つの方法に偏っていないかなどの視点から有効な方法を身に付けます。ストレス対処能力を高め、頭痛の原因になっているストレスを軽減できるでしょう。

認知行動療法:痛みの捉え方を変える

認知行動療法とは、個人が持つ捉え方や考え方に焦点を当て、ストレスの受け方を緩和する方法です。うつ病を始めとした精神疾患の治療において有効性が示されていますが、緊張性頭痛や片頭痛の緩和にも効果があります。

頭痛には、ただ痛いだけでなく、不安や抑うつ感などの感情や「痛みのせいで自分は何もできない」という考えが伴います。認知行動療法は、「少しでも動けた経験はなかったか?」という視点から、痛みに伴う考えを柔軟にすることが特徴です。

認知行動療法は、頭痛の症状を直接的に緩和させるものではありませんが、痛みに伴う苦痛を和らげるものだといえるでしょう。

参考:日本頭痛学会「片頭痛の認知行動療法マニュアル(治療者用)」(PDF)

頭痛の背景には病気が隠れている場合があるので注意

頭痛の背景には病気が隠れている場合があるので注意

頭痛とストレス、心の病気は密接に関連しているといえますが、身体疾患が原因である二次性頭痛に注意が必要です。二次性頭痛として代表的な病気は以下のものが挙げられます。

  • くも膜下出血
  • 脳腫瘍
  • 髄膜炎
  • 脳出血

頭痛が続くからといって、ストレス性の頭痛とは限りません。身体の何らかの異常が原因になっており、治療が必要な場合もあるでしょう。

まとめ:長引く頭痛は早めの対処が必要です

まとめ:長引く頭痛は早めの対処が必要です

頭痛は、ストレスとの関連も深いポピュラーな身体症状の1つです。頑張る人ほど、頭が痛くなると鎮痛薬を飲んで乗り切ろうとしがちですが、長引く頭痛はストレスが蓄積している場合があります。

原因がストレスであるケースだけではなく、くも膜下出血や脳出血など、重大な病気が隠れている可能性もあります。異常を感じたら、内科や脳神経外科で検査を受けたり、頭痛外来で相談したりすることがおすすめです。

関連記事

  1. 無自覚のストレス症状とは?社員のために企業が知っておきたい特徴と対策 無自覚のストレス症状とは?社員のために企業が知っておきたい特徴と…
  2. 些細なことでイライラする…イライラしすぎる原因と関連する病気は? 些細なことでイライラする…イライラしすぎる原因と関連する病気は?…
  3. 息苦しいのはストレス?原因と治し方について解説! 息苦しいのはストレス?原因と治し方について解説!
  4. ストレスフルとは?症状や要因、対処法を解説 ストレスフルとは?症状や要因、対処法を解説
  5. 声が出ないのはストレス?仕事に支障をきたす主な3つの病気を解説 声が出ないのはストレス?仕事に支障をきたす主な3つの病気を解説
  6. ストレスによる離職者を防ぐには?企業ができる3つの対策 ストレスによる離職者を防ぐには?企業ができる3つの対策
  7. もう仕事は限界かも?自分でできるストレス診断と対処法 もう仕事は限界かも?自分でできるストレス診断と対処法
  8. ストレスからくる4つの症状は?ストレスで起こる病気についても解説 ストレスからくる4つの症状は?ストレスで起こる病気についても解説…

SUGARメルマガのご案内

SUGARでは企業の健康経営や従業員の健康増進に役立つメールマガジンを配信しています。

こちらのフォームよりメールマガジンの登録が可能ですので、お気軽にご登録ください。

PAGE TOP