春のもやもや気分は季節や環境のせい?不調克服のための対処法を解説
「春にもやもやする原因って何?」
「春のもやもや気分に環境は関係しているの?」
「春のもやもや気分はどうすればなくなるの?」
春先の不快な気分に、こんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
春のもやもや気分は、毎日同じ時刻に起床する、栄養バランスの良い食事をとるなど生活習慣を整えることで克服できるでしょう。生活習慣を整えてももやもや気分が克服できないときは、うつ病を発症している可能性があるのでかかりつけ医などに相談してみましょう。
本記事では、春になるとやってくるもやもや気分の主な原因、春のもやもや気分への主な対処法についてさらに解説します。この記事を通して、もやもや気分の主な原因や対処法を知り、春のもやもや気分を克服するためにぜひお役立てください。
春になるとやってくるもやもや気分の主な原因3つ
春先は何となくだるいし、仕事もプライベートもやる気が出てこないと感じる人もいるかもしれません。ここでは、春になるとやってくるもやもや気分の主な原因を3つ解説します。
原因1:季節のせいで自律神経が不安定になる
春は気温のほかに、低気圧と高気圧の頻繁な入れ替わりで気圧が変動するので、自律神経バランスを崩しやすい季節です。
具体的には、気圧の変動は耳の内側にある内耳という器官が感知して、前庭神経という神経を介して脳に伝達されます。脳が気圧の変化を感じ取ると交感神経という自律神経の一つが興奮します。この交感神経の興奮が継続することで自律神経のバランスが不安定な状態になります。
季節性のものとはいえ、自律神経の一つである交感神経が優位な状態のときはエネルギー消費が増加しているので「何となくだるい」という感じの疲れが出るかもしれません。
原因2:退職や就職、人事異動などで環境が変化する
春は退職や就職、人事異動などで環境が変化する季節でもあります。転勤や転職、異動による環境変化が与えるストレスは思っている以上に大きいものです。
気温や気圧のような外部からのストレスと内部の心からのストレスは自律神経の乱れにつながるかもしれません。
他人と比較する機会が多くなる
退職や就職、人事異動などで環境が変化するときは気持ちも揺れ動きます。新しいスタートを楽しむ人を見たり、いきいきとした人と話したりすると、自分とは違うことに不安を持つかもしれません。
このような新しい人間関係により自律神経に乱れが生じることもあります。
春のもやもや気分はどう克服する?主な対処法5つを紹介
何とか克服したい春のもやもや気分。ここでは、春のもやもや気分への主な対処法を5つ紹介します。
- 毎日、同じ時刻に起床する
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 習慣的に適度な運動をする
- しっかり休養する
- 新しいことを始めるときはメンタルと相談する
対処法1:毎日、同じ時刻に起床する
毎朝、同じ時刻に起床しましょう。規則正しい睡眠を取ると生活も規則正しくなります。体の中にある体内時計は睡眠のタイミングのほかに、ホルモン分泌や生理的な活動も調節して、睡眠に備えます。これらは自分の意志では調整できません。
毎日同じ時刻に起床して朝の光を浴びることは、体内時計を24時間に調節する効果があります。人間の体内時計周期は24時間より長めなので、毎日リセットしないと生活が後ろにずれてしまうのです。
対処法2:栄養バランスの良い食事をとる
食事はできるだけバランスよくとるのが理想的です。大豆製品のようなアミノ酸の一種であるトリプトファンを摂取することもおすすめです。
自律神経系とは異なりますが、トリプトファンは不安や恐怖を制御するセロトニンという神経伝達物質の分泌に関係する栄養素で適度に摂取することが望ましいです。
対処法3:習慣的に適度な運動をする
習慣的に適度な運動をすると、血行が良くなり、筋力もつき、基礎代謝もアップしてくるでしょう。
冬は寒いので運動不足になりがちです。運動不足だと全身の巡りがよくない状態にあるかもしれません。巡りが悪いとむくみやすく自律神経も乱れやすくなります。
対処法4:しっかり休養する
ストレスをめないようにしっかり休みましょう。意識的に睡眠や食事に注意を払ってセルフケアに努めてみてください。
楽しいレジャーもたまには良いものですが、春先に不調になりやすい人は知らない間に疲れが蓄積している可能性があります。予定を入れるときはその前後に休める日を設定しましょう。
対処法5:新しいことを始めるときは自分の心と相談する
春先には何かと新しいことを始めたくなるものです。しかし、変化の多い春先に、自分で新しいことを始めるのは慎重になるほうがよい場合もあるでしょう。
新しいことを始めても大丈夫かどうか、足を止めて自分の心と相談してみることもおすすめです。
春のもやもや気分が改善しないときは医療機関を受診する
春先のもやもや気分への対処をしても改善しない場合は、うつ病を発症している可能性があります。会社の保健師や産業医、かかりつけの内科や精神科・神経科など医療機関に相談してみましょう。
医療機関によっては、オンラインで診療や診断を行ってくれるところもあるので、うまく活用してみてください。
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まとめ:春のもやもや気分は自分のケアで乗り越えよう!
春のもやもや気圧の変化や職場などの環境の変化、新しい人間関係などのストレスが原因で生じていることがあります。
春のもやもや気分は、毎日同じ時刻に起床する、栄養バランスの良い食事をとるなど生活習慣を整えることで克服できるかもしれません。
生活習慣を整えても克服できないときは、うつ病を発症しているかもしれないので会社の産業医やかかりつけ医などに相談して早めに対処してみてください。